神奈川県大和市大和東3-9-1 浜屋センタービル2階 [地図へ]
■ 診療科目
白内障
正常な水晶体は透明で、光をよく通しますがさまざまな原因で水晶体の中身のたんぱく質が変性し濁ってくるのが「白内障」です。
水晶体が濁ると、光がうまく通過できなくなったり、光が乱反射し網膜に鮮明な像が結べなくなり、視力が低下します。

症状

水晶体の濁り方はひとりひとり違うため、症状はさまざまです。
主な症状としては、目がかすむ、まぶしくなる、明るい所でみえにくい等です。
白内障だけでは痛みや充血はありません。

治療法

日常生活に不自由を感じない程度であれば、点眼薬により、白内障の進行を遅らせます。
これらの薬剤は、水晶体が濁るスピードを遅くするもので、症状を改善したり、視力を回復させることはできません。
白内障が進行して、日常生活に不自由を感じるようであれば、手術をします。
医師とよく相談しましょう。
後発白内障はヤグレーザーで治します(外来で) 再手術は不要です。
緑内障
緑内障は日本人の失明原因第1位となり、視神経が障害され視野(見える範囲)が狭くなる病気で、 「適正な眼圧」以上の眼圧のために、視神経が障害され、視野が欠けてくる病気です。 が、正常眼圧緑内障(眼圧が正常でも視野狭窄が起こる、緑内障の70%以上)が最近急激に増加し、問題になっています。

症状

一般的に緑内障では、自覚症状はほとんどなく、病気が進行していることが多くあります。
視神経の障害はゆっくりとおこり、視野(見える範囲)も少しずつ狭くなっていくため異常を感じることはありません。
急性の緑内障では急激に限圧が上昇し目の痛みや頭痛、吐き気など激しい症状をおこします。
時聞が経つほど治りにくくなるので、すぐに治療を行い、限圧を下げる必要があります。

治療法

緑内障の治療は病気の進行をくい止めるため、眼圧を低くコントロールすることが有効とされています。 正常眼圧緑内障は特に注意が必要で、視野検査、眼圧カメラ検査を行い早期発見早期治療で進行を防げます。
点眼、薬物療法、レーザー治療や手術が一般的です。
狭隅角緑内障は発作予防のためヤグレーザー治療を行います。
加齢黄斑変性症
網膜の中心部にあり、ものを見るためにもっとも重要な部分が黄斑です。 黄斑に異常をきたすと視力低下したり、形や色など見えにくくなります。

症状

ゆがんで見える、視野の中心が暗くなる・欠ける、色がよくわからない、見たいものがはっきり見えない、などの症状があります。

治療法

「抗VEGF薬硝子体内注射」、「光線力学的療法」などがあります。
網膜剥離・裂孔
網膜は、眼底と呼ばれる眼の奥一面に広がっている薄い膜状の組織で眼の中に入った光が映し出される、カメラのフィルムに相当します。
網膜の亀裂や穴を「網膜裂孔〈れっこう〉」といいます。 網膜がはがれてしまったものを網膜剥離といいます。
破れて品質が悪化したフィルムではまともな写真が撮れないのと同じで、網膜剥離が起きると、視野や視力に影響が現れます。即日手術が必要です。

症状

視野の中に煙が湧くように感じます。上方の視野が欠けます。視力が急に低下します。物がゆがんで見える「変視症」を自覚することもあります。

治療法

①早期にレーザー光凝固治療を行います。
②網膜剥離には、剥がれた網膜を復位し(元の位置に戻し)、裂孔を塞ぐ手術を行います。
 眼球の中から修復する方法と、眼球の外から修復する方法があります。
糖尿病網膜症
カメラでいうとフィルムにあたる網膜は眼の奥の方にあり、瞳から入った光の明暗や色を感知する大変重要なところです。 網膜には細かい血管が全体に張りめぐらされ、糖尿病で血糖値が高い状態では血管に多くの負担がかかり、血液の流れが悪くなります。 網膜は細かい血管が密集していて、高血糖の影響を非常に受けやすいのです。
糖尿病が原因で、網膜が傷つき、カメラでいうとフィルムの感度が低くなったり、眼底出血を起こしフィルム自体が破損してしまった状態になる病気が糖尿病網膜症です。 放置すると失明します。定期的に眼科受診が必要となります。 適切な時期にグリーンレーザーで治療すれば失明を防げます。

症状

初期には自覚症状がないことが多く、ある程度網膜症が進むと飛蚊症があらわれたり、突然視力が低下したりします。
増殖前網膜症
増殖前網膜症 ・斑状眼底出血
・軟性白斑が多くみられる。
・血管が詰まり酸素欠乏になる部分がある。
・動脈が異常に腫れ、毛細血管の形が不規則になる。
・この段階でグリーンレーザーで網膜出血を止めると病気の進行が止まり、
 失明を防げる。

治療法

初期の段階であれば、血糖コントロールで進行を食い止めることができます。病状が進んでいたら網膜光凝固術、硝子体手術等があります。眼科医に相談してください。
ドライアイ
角膜は、光を素通しさせないと役割を果たせないので 外部からの異物の侵入を阻止する皮膚がありません。
眼球表面と外部を隔てているのは、ごく薄い涙の層だけです。
涙は眼を守るバリアとして働いています。
涙の量が減ったり成分が変化して角膜や結膜が乾燥し眼が傷付くのがドライアイです。

症状

主な症状は自が疲れる、目がしょぼしょぼするなど自の不快感です。
疲れ目を訴えて診療に訪れる人の約6割はドライアイが関係しているというデータもあります。

治療法

点眼薬で眼の表面を潤すことが、ドライアイの基本的な治療法です。
ドライアイは点眼薬で治療します。
その他涙点を墨いで涙の排出を減らす、フード付き眼鏡の利用、自己血清の点眼等の治療法もあります。
アレルギー性結膜炎
花粉や住まいの中にあるほこり・ダニが原因になって起こる目のアレルギーのこと。(春はスギ・ヒノキ、秋は雑草)
最近では、ハウスダストによるアレルギー患者が急増しています。
花粉には季節性がありますが、ハウスダストは1年中室内にあるため、いつ病気になってもおかしくありません。
結膜は外からの刺激や異物にさらされやすい組織で、涙などでいつもぬれているので、ハウスダストや花粉がくっつきやすく、アレルギーが起こりやすいのです。

症状

目やまぶたがかゆくなります。
目をこすったり、かいたりしていると次第に痛みが加わります。
そのまま放っておくと結膜が充血して、まぶたが腫れてきます。
さらに症状が悪化すると、透明な角膜の周辺が赤紫色になって、ゼリー状の目やにが出てきます。

治療法

薬剤による治療が必要になります。
アレルギー性結膜炎の治療には、抗アレルギー点眼薬がよく使われます。
抗アレルギー点眼薬にはヒスタミンH1拮抗点眼薬とメデイエーター遊離抑制点眼薬の2種類があります。
医師の指示に従ってください。
飛蚊症
眼球の中の大部分は、硝子体(ヒアルロン酸とコラーゲンで形成されています)と呼ばれる透明な物質がたまっています。 光は、角膜と水晶体を通して外から入り、この硝子体を通過して網膜まで達します。 ところが硝子体に何らかの原因(加齢)で“濁り" が生じると、明るいところを見たときにその濁りの影が網膜に映り、眼球の動きとともに揺れ動き、虫や糸くずなどの『浮遊物』が飛んでいるように見えます。 このような症状を『飛蚊症』と呼んでいます。

症状

青空、明るい所、白い壁などを見つめたとき、日の前に『浮遊物』が飛んでいるように見えることがあります。 視線を動かしてもなお一緒に移動してくるように感じられ、まばたきをしても目をこすっても消えませんが、暗い所では気にならなくなります。

治療法

飛蚊症を初期症状とする病気は、網膜裂孔や網膜剥離の前症状でありいずれも早期治療が重要です。 『浮遊物』の数が増えたり形が変わったり、視力が落ちるようであれば直ちに眼科医に相談してください。
眼精疲労
"目が疲れる"、 "目が痛い"といった症状が休憩を取った後も目の痛みや頭痛・肩こりなどの症状が残り、からだに悪影響が及ぶこともあります。 "疲れ眼"と違い、一時的に回復してもすぐに、症状がぶり返してしまうような症状をいいます。

症状

目が疲れる、ぼやける、目が痛い、充血する、かすむ、肩こり、頭痛、めまい、吐き気等

治療法

問診・検査の結果の原因によって治療法は異なりますので、眼科医に相談してください。
(ビタミンB12 の点眼や内服等)
コンタクト
コンタクトレンズは角膜の上にのっていますが、角膜にピッタリとくっついているのではありません。 角膜とレンズの間には涙があり、潤滑剤の働きをしています。コンタクトレンズは涙に浮いているのだと考えた方がよいでしょう。 角膜は透明な組織で血管を持っていません。 このため、角膜表面の細胞は主として大気中から代謝に必要な酸素を涙を介して取り込んでいます。 レンズを装用すると、角膜は大気から遮断されるため、供給される酸素の量が制限されます。酸素の透過性の良いコンタクトレンズを選ぶ必要があります。 最終的に角膜に行きわたる酸素の量は、レンズの材質やフィッティング状態に大きく左右されます。 ドライアイの人がコンタクトレンズを装用すると、酸素や栄養分が角膜に十分に行きわたらない、目に入った異物をうまく洗い出せない、殺菌作用が低下する等の悪影 響が出やすくなりますし、普通の人でもコンタクトレンズを装用すると目が乾きやすくなります。

コンタクトレンズとアレルギー

ソフトコンタクトレンズや酸素透過性ハードレンズなどは酸素の通りを良くするためにレンズに隙聞があるので、涙に含まれるタンパクや花粉、 ホコリ、動物のフケなどが表面につきやすい状態になっています。 レンズの表面についたタンパクや花粉、ホコリなどが原因で、結膜(特にまぶたの裏側)にアレルギ一反応が起こることがあります。 この状態のままでレンズの装用を無理に続けると、巨大乳頭性結膜炎=GPCになります。 レンズにタンパクがつかないように定期的にタンパク除去剤で処理しましょう

アメーバによる感染

コンタクトレンズを装用していると、角膜に傷がついて細菌やカビに感染する危険性があります。 その中で、特に注目されているのが失明の危険の高いアカントアメーパ角膜炎です。 アメーパは、池や沼などの淡水に住んでいます。感染力は非常に弱いので健康な人が感染することはまずありませんが コンタクトレンズの消毒をおこたったり、不潔な取り扱いをした場合には角膜に感染する可能性がありますので注意しましょう。

安心してコンタクトレンスを使うために

装用時間を正しく守りましょう。
目が乾きやすい状況では装用時聞を減らしましょう。
コンタクトレンズは常に清潔に保ちましょう。
目の調子がよくても、定期検査を必ず受けまLょう。
スペキュラーマイクロスコープで内皮細胞の写真を撮り、角膜内皮の数が充分であるか
   形態不全を定期的にチェックしましょう。
少しでも異常を感じたら、すぐに眼科医の診察を受けましょう。
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